2007年08月14日

美しい人

泣かないで 美しい人
その涙は 輝きへのステップ
微笑んで 美しい人
その涙は けがれなき君を語る
 
そばにいて 美しい人
その全てが 優しさへのステップ
微笑んで 美しい人
その涙を守り続けたい ずっと

<平井堅 [美しい人] より引用>

帰りがけの車の中で、ふとかかったこの曲を聴いて、(この歌そのものの意味とはまったくかけ離れているのですが、)お見舞いした祖母の姿がぴったりと重なって見えてしまいました。きっとこれが、祖母へのメッセージなんだな、と。それが先週の頭のことでした。


その祖母が、先週末、他界いたしました。94歳の大往生でした。

週始めにお見舞いに行ったときに、「また週末に必ず会いに来るから、待っててね」と約束したのを、もしかしたら、聞いてくれたのかも、と、今になって思ったりもします。


祖母は、日本舞踊の先生をしていましたが、6歳の頃から踊りの世界に入ったということは、先日になって初めて知りました。
それから88年。誇り高く、気高く、最後の最後まで、芸の道と自らの信念を貫き通した生涯だったそうです。


私の実家は、祖母の家から歩いて行けるくらいの近いところにあって、祖母が踊りの稽古の日には、母が代わりに作った食事を届けに、子供の頃の私も、よくお使いに行ったりもしました。

夏も、冬も、春も。休みの時には、孫たちはみんな、祖母の家に遊びに行くのが大好きで、楽しみでした。

孫たちにとっては、暖かく大らかに、いつもどこかから笑って見守っていてくれる、限りなく優しく、美しい人でした。


本当は、ひとかどの人間になり、ひとかどのものを作れるようになって、安心してもらいたかった。
結局ふがいない私は駆け出しのままで、「今仕事頑張っているから。これからずっと、この道で頑張っていけるから。たくさん心配かけたけど、もう大丈夫だから安心してね。」と言うのが精一杯でした。

でも、これからも、ずっと、笑ってどこかから見守ってくれているような気がします。


おばあちゃんの孫に生まれてこれて、本当にありがとう。
それが何よりも嬉しく、幸せでした。
またいつか会える日まで、お休みなさい。

その日までには、少しは「ひとかどのもの」、作れるようになっているように、精一杯頑張っていきます。



追記:
祖母の亡くなる前日に、知り合いの方の旦那様が亡くなられた、とのご連絡を頂きました。重い病での、長い闘病生活をされてのことでした。
お二人で、駆け出しの私のことを大変応援してくださり、それが励みともなり、心から感謝をしておりました。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。



posted by Metal_NEKO at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 微笑みの後に渡る橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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